熱回収装置・EMSエコローター
熱回収装置EMSエコローターは、これまで連洗から高温のまま廃棄されていた排水熱を利用し、連洗に供給する新水を温めることができる画期的な熱交換装置です。
近年、燃料費の高騰などから、工場の省エネ対策が急務となっています。
工場で使用される熱エネルギーの実に60％以上が空気中や排水に放出されています。
その無駄を少なくすることで燃料使用量を大幅に減らすことができます。
ステンレス製円盤を採用
EMSエコローターは温排水が流れる槽の中に回転するステンレス製円盤を並べ、連続した円盤の中を新水が通るというメカニズムにより熱交換を行います。
いままで無駄に捨てていた排水の熱を活用し、ヒーターやボイラなどの熱源なしで新水の温度を上げることが可能です。
円盤状にしたことで新水と温排水との接触面および接触時間が多くなり、熱回収の効率が大幅に向上しました。
耐蝕性のあるステンレス製円盤を採用したことで耐久性も高く、長期間の使用が可能です。
日々のメンテナンスも簡単、円盤回転方式
洗濯排水にはリントや汚れなどが非常に多く含まれているため、それらが装置内に付着、堆積していくと熱交換の効率が著しく落ちます。そのため毎日のように掃除しなければいけない装置もあります。
EMSエコローターは円盤が毎秒一回転の高速で稼働するため、多管式やプレート型などの熱交換装置と違い、汚れなどが付着しにくく、メンテナンスが非常に簡単。長期間にわたって高い効率で稼働できます。
中心の円盤内を新水が流れ、周囲の温排水により熱交換が行われます。
既存機械にも簡単導入！
設置には大掛かりな工事が不要で、メーカー各社の連洗に使用できます。
連洗の新設時はもちろんのこと、いま稼働している連洗にも簡単に導入できます。
工場は病院リネン、ホテルリネン、フードリネンを問わず、シーツライン、タオルラインいずれでも採用されています。
導入のメリット
連続式洗濯機で使用する場合、生蒸気を削減することが可能です。
また熱交換により排水の温度が下がることで、放流時の環境負荷が低減するというメリットもあります。
熱回収後の排水の一部はフィルターとpH管理システム等を併用することで、
新水と混合して各部署で再利用することも可能です。
それにより、排水処理システムの運転コストや下水放流コストの削減にもつながります。
仕様
| 名称 | 全長 | 幅 | 高 | 重量 | 処理能力 |
|---|---|---|---|---|---|
| EMS 18 | 2830mm | 728mm | 880mm | 410kg | 7トン／時 |
| EMS 24 | 3250mm | 728mm | 880mm | 525kg | 10トン／時 |
| EMS 35 | 4000mm | 728mm | 880mm | 715kg | 15トン／時 |