[現場手帳]

ピロケースの生産に格差が出る理由

多くの工場を訪問させていただくと、生産性の格差が気になります。
特にロール仕上げの中では一番生産性にバラつきがあるのがピロケースです。

工場によって、時間一人当りの生産量が数百枚のレベルから1,200枚のレベルまでと、倍以上の開きがあります。

また、前処理に人手をかけている工場や、ロールスピードが速く、畳みが間に合わずにどうしても後方に人手が必要になる工場もあります。

しかしちょっとした工夫で、ピロケースの生産性をあげているところもあります。

例えば、ロール能力が足りない場合、シェーキング時間を2、3サイクルとって、より乾きやすくしている工場や、前処理をしなくてもいいように、投入者の動線を極力短くするようにしている工場もあります。
スタッカーを使用する際、ストロークを短く改良することによって、後方作業を楽にしているケースも見受けられます。

この他にも、ロールスピードを調整して限界にあわせるなど、いろいろと工夫することで、十分ピロケースの生産性をあげることは可能なようです。(T・K)