[現場手帳]

工場の熱さ対策

工場の暑さ対策には、工場全体に空気の流れを作り出すことが最も大切なのですが、いろいろな理由から、止むを得ずスポットクーラーに頼らなければいけない工場もあります。
その場合でも、効果的に使いたいものです。

例えば、スポットクーラーの吹き出し口にちょっと囲いをして、それとは別に扇風機を回すことで、冷気の片寄りやムラをなくするよう工夫されている工場もあります。

また夏場の本当に暑いときには、スポットクーラーの熱交換能力が飽和して、いくら回しても涼しくならない、サーマル異常で運転が止まってしまうなどといった問題も出てきます。

それを解消するために、室外機ユニット周辺に水を噴霧し、その部分の温度を下げることで、熱交換をよくして成功している工場もあります。

工場は蒸気を使っているから暑いものと諦めるのではなく、さまざまな工夫をこらすことで、環境を改善することは十分に可能です。 暑さで生産性が落ちてしまわないようにしたいところです。 (T・K)