[技術情報]

ロール仕上げの生産数に差

ロール機の乾きが悪く、生産性が上がらず、同じ機械を使っているのに他の工場と倍以上も生産数の差がついてしまうことがあります。

その理由として、まず考えられるのが、品物の含水率です。

高い生産性を上げているところでは、同じように見えても乾燥機の数が違っていたり、脱水機の性能や乾燥機でのコンディショニングにも気を配り、アイロンのかかる、ぎりぎりまで含水率を下げる工夫をされています。

また、乾燥蒸気の状態によっても差が出てきます。

管末トラップや配管等のチェックを定期的に行ったり、専用の蒸気配管をされているところもあります。 安定した良質蒸気により、乾燥効率が高まるので、ロールへの投入速度を限界まで追うことができます。

パットの径を適切に保つことと、スプリングのヘタリによる高さの低下やパットの通気性も重要です。
あわせてワックスも炭化しない良質のものを使用します。

同じ生産数で比較してみても、ロール機の数が違っていたり、作業人員が半分以下だったりしてきますから、作業効率に大きな差が出てしまいます。