[業界今昔物語]

第7回〜工場の機械化・合理化2

技術の進歩は目覚ましく、ベルト駆動のバッチ式から30年足らずして、ランドリー工場は全自動化に転換し、能率向上、省力化向上へと急速なる転換ができたわけです。

さらに進んで、品物の受け入れからでき上がって搬出するまでの間に「どの機械がどこの品物を処理しているか、もう終了したか」など、作業行程のすべての管理をコンピュータ及び制御盤でチェックでき、かつ、受け入れ時に、前出し、前処理の管理も装置に託せば、先に持ち込まれたものから逐一処理され、工場内での滞貨もごく限られた数で済み、リネンの有効利用にもつながり、採算ベースも向上します。

全国ホームクラスでは、すでに完全自動化のもとに稼働している工場がどんどん増加しています。

このシステムは、工場の床面積のほか、空間スペースも利用できます。
先行投資に計画性をもたせれば区分的に設置しながら、逐一これを統合させる方式を採用することで、分散投資の積み重なりで、いつかは全工場が完全にひとつのコントロールの制御盤で統制できます。

今後、中途半端な設備をしている工場を凌駕して、合理化競争でも勝者として残るために、進んでこのような設備を完成させていく工場が増えてくるのではないでしょうか。
いくつかの工場が大半を制することも考えられます。