[技術情報]

仕上関係:仕上げた後の浴衣のエリにシミ

浴衣やガウンの厚物を仕上げて翌日、出荷しようとした際、エリの部分にシミが浮くというトラブルがあります。 これは高速で厚手の物を仕上げている場合によく見られる問題です。

一見、仕上がっているようにみえていても、浴衣やガウンのエリや包布の縁など、四重、八重になっている部分では、中が実際は乾いていないことがあります。
その部分がシミになってしまうわけです。

夏場は特に、表面だけ過乾燥になって、中まで乾ききらないことが多くなります。 猛暑の年などはなおさらです。

そのため対策としては、蒸気圧を落としたり、温度を下げ気味にして、ゆっくりと仕上げるようにします。 表面だけでなく、中まで完全に乾燥するようにします。

またシミが黄変しているような場合は、洗浄に問題がありそうです。
洗剤過多や、すすぎ不足ということも考えられますので、洗浄工程もチェックしてみてください。