[現場手帳]

機械を使いこなす意識

画期的な機械や省力機器が登場しても、使用する側の「使いこなす意識」が重要です。 機械を導入しただけで、工場体制や従業員教育をないがしろにしていれば、どのような省力化システムも思ったような役には立ちません。

省力化機器の大きなメリットは人員削減効果ですが、操作作業教育、ローテーションシステムの構築等、作業体制の整備なしに、人員だけを減らしても、すぐれた効果はあらわれてきません。
いくら高性能なシステムでも、使う側のレベルに左右されるのです。

そのため、使いこなす意識を持つことで、省力化の効果はさらに大きくなるでしょう。

工場の自動化、合理化を成功させているところは、機械の積極的な活用とあわせて、作業から配送まできめ細かな工場システムの構築に力を注いでいます。
無駄な部分を常にチェックして、改善方法を考え、最も適した方法を選ぶ、その積み重ねによる相乗効果でさらに合理化が促進されるようです。
省力化は機械だけで行うのではなく、ソフトが大事ということを忘れないようにしたいところです。(T・K)