シリンダーロールは、その機械の構造上、多量にワックスを散布するとベルトに付着してしまい、それがカーボン化して品物を汚すなど、品質を低下させたり、ベルトの寿命を著しく短くしてしまいます。
そのため、シリンダーロールでは、ワックスのやりすぎに注意してください。
また流動パラフィンのワックスは、融点が低いため使いやすいのですが、その反面、カーボン化しやすく、加圧ロールに付着するとシミが付いてしまいます。
シリンダーロールで正しいワックスがけを行うためには、純度の高い植物性の顆粒状、もしくは液体のワックスを用いて、シーツ(ワックスクロス)にはさみ、少量散布することです。
その際、ベルトとシーツが同時に動きますので、ムラなくワックスがけを行うためには、シーツはロールの円周分の長さが必要です。