[現場手帳]

工場でコンピュータは使えるのか?

コンピュータ化がいわれて久しいのですが、ランドリー工場内で、実際に作業をコンピュータ管理している例は、まだ数えるほどしかないようです。

一般的になぜコンピュータを導入するかというと「仕事が早くなる」「管理ができる」などといった理由があげられますが、コンピュータ自体は何もしてくれません。使う人が工場内の仕事をわかっていなければ、コンピュータに仕事をさせることはできないのです。

ですから汎用ソフトを組み込んでも、現実には現場で使えないというケースが多々あります。汎用を自分のところに合うように、専用化していかなければいけないわけです。

入荷管理にしても、仕分け管理にしても、生産現場がしっかりしている工場では、コンピュータを入れる以前から、きちんと管理を行っています。

大切なのは、工場の流れをチャート化してみて、時間当たりの生産量を書き出し、渋滞の起こるところ、ネックがどこにあるのかを、まず把握することです。

流れを客観的にみれば、問題解決の糸口も見えてきます。
コンピュータの活用は、そういうベースがあって、はじめて有効的になってくるのです。(K・K)